「Google for Jobs」が米国で公開、日本での実装は?

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2017年6月、Googleが米国で”Google for Jobs”をローンチしました。
Google for Jobsとは、Googleが各サイトを自動で巡回し、取得した求人情報をGoogleの検索上で求人を探している検索ユーザーに表示させるものです。
Google for Jobsは現在米国内だけが対象になっていますが、全世界的な展開も示唆されています。

この記事ではGoogle for Jobsの概要とその動向についてまとめました。

Google for Jobsとは?

ユーザーがあるクエリ(検索ワード)で検索した際に、それが求人を探している(もしくは探しているかもしれない)とGoogleが判断した際に、Googleはクエリに合った求人情報のリストを表示させるようになりました。

たとえば以下のようなクエリです。

head of catering jobs nyc
entry level jobs in DC
※これらのリンクはGoogle検索に飛びます。設定言語を英語にしてお試しください。

検索結果画面内に求人情報のリストが表示され、職種や更新日などで絞り込むこともできるようになっています。
さらに詳しく知りたい場合や応募したい場合には、求人情報提供元のサイトに移動することもできます。

sd-jobs-head-of-catering

画像出典:Webmaster Central Blog

Google for Jobsで表示される求人情報一覧は、Googleが各サイトを自動で巡回し、取得した求人情報の中から、機械学習やAIの技術をもとにユーザーに最適な結果を表示しているとのことです。
検索結果の上部に表示されるため検索ユーザーがまずこのリストに目を留める可能性が高いです。

必ずしも大規模サイトから選ばれるわけではないことから、すでに検索上位を達成していた求人サイトにとっては脅威でしょうし、そうではないサイトにとってはチャンスになるかもしれません。
というのも、Google for JobsではSEOの強さではなくユーザーが探している条件と合致しているかどうかによって案件が表示されるため、小規模サイトの求人案件情報が検索ユーザーに届けられる可能性が今よりずっと高まることが期待されます。

Google for Jobsで表示されるためには?

Google for Jobsに表示されるための対応について、ドキュメントは公開されていますが、展開が米国のみのためドキュメントも英語のみです。
https://support.google.com/webmasters/answer/7388807

ここでは、執筆時点(2017年7月)での米国での条件を簡単にまとめます。

Google for Jobsで表示されるための条件として、以下の2つの方法が挙げられています。

・特定のサードパーティーに求人を掲載する
・自サイトの求人情報を構造化データでマークアップし、サイトマップをGoogleに送信する

サードパーティーとしては、Facebook, LinkedIn, Monsterなどが挙げられています。
いずれも米国において、利用者の非常に多い求人情報サイトとなっています。
日本にも展開された場合、どのようなサイトが挙がることになるのかはまだ分かっていません。

一方、自サイトに掲載している求人情報を表示させるためには、まず構造化データでのマークアップが必要です。
マークアップは以下のような要領です。

<script type="application/ld+json"> {
  "@context" : "http://schema.org/",
  "@type" : "JobPosting",
  "title" : "SEOコンサルタント",
  "description" : "<p>【未経験可】SEOコンサルタント/Webマーケティング営業募集</p>
    <p>■応募資格:学歴・経験不問・30歳くらいまでの方</p>
    <p>■勤務時間:10:00~19:00(休憩1時間含む)</p>
    <p>■給与:月給23万円以上(能力等を考慮)</p>
    <p>応募ご希望の方は履歴書を郵送ください。</p>",
  "datePosted" : "2017-07-31",
  "validThrough" : "2017-08-31T09:00",
  "employmentType" : "FULL_TIME",
  "hiringOrganization" : {
    "@type" : "Organization",
    "name" : "サクラサクマーケティング株式会社",
    "sameAs" : "http://www.sakurasaku-marketing.jp/"
  },
  "jobLocation" : {
    "@type" : "Place",
    "address" : {
      "@type" : "PostalAddress",
      "addressRegion" : "東京都",
      "addressLocality" : "渋谷区",
      "streetAddress" : "恵比寿南1-24-2 EBISU FORT 5F",
      "postalCode" : "150-0022",
      "addressCountry": "JP"
    }
  },
  "baseSalary": {
    "@type": "MonetaryAmount",
    "currency": "JPY",
    "value": {
      "@type": "QuantitativeValue",
      "value": 230000,
      "unitText": "MONTH"
    }
  }
}
</script>

このうち必須項目としては、description(求人詳細・募集要項)、datePosted(投稿日)、hiringOrganization(募集企業)、jobLocation(勤務地)、title(職種)、validThrough(求人の有効期限)があります。
マークアップを済ませたら構造化データテストツールにて、記述が正しくできているかチェックします。
試しに上記のテキストをチェックツールにかけたところ、資格やスキルなど推奨項目の漏れが指摘されました。これらは必須ではないものの、Google for Jobsの実装直後には出されていなかった指摘であるため、Googleが実装後に重要と判断した項目であると推測されます。
Google for Jobsに掲載させるかどうかを判断するAIの判断材料を増やすためにも、なるべく多くの項目をマークアップしておくのがよいかと思います。

構造化データについて基本的なことは以下の記事も参照ください。
構造化データとは?~HTMLを構造化する前に知っておきたいこと~

マークアップが完了しページを公開したら、次はサイトマップにURLを記載してGoogleに送信します。

サイトマップとしてはXMLサイトマップでもrss/atomフィードでもかまいませんが、以下2点に注意が必要です。
・サイトマップは1日に1回以上更新する
・URLのリストに加えて、更新日(XMLサイトマップであれば)をなるべく正確に記載する

上記の準備が済んだら、以下のURLよりGoogleにリクエストを送信します。
http://www.google.com/ping?sitemap=http://example.com/sitemap.xml
※”http://example.com/sitemap.xml”の部分にはサイトマップのURLを入力します。

これで準備は完了で、次第に最適な検索ユーザーに対して求人情報が検索結果上で表示されるようになります。
が、サイトによってはこれらの要件を満たすのが大変になるかもしれません。

なお、上記でご紹介した仕様は現時点の米国でのものですので、日本にも展開された場合の仕様と異なる可能性があります。

米国ではすでに、求人案件がどれだけ表示されたのかや、どれだけクリックされたかなどを、Search Consoleの検索アナリティクスから見れるようになっています。
どのような案件であれば表示されやすいなど、PDCAが可能になりそうです。

日本での実装は?

気になるのはGoogle for jobsの日本での実装がいつになるのかですが、日本はもちろん米国以外の国への実装についても本稿執筆時点(2017年7月)で未定です。
日本では米国ほど人材が流動的ではないことや、米国ほど構造化マークアップが浸透していないことから、米国での方式をそのまま移行しない可能性もあります。

現状Google for jobsでは、求人者と求職者の橋渡しをするという立場から、その仲介として求職者を求人者のサイトに誘導していますが、将来的にこの方式を続けるかどうかの保証もありません。
直近ではGoogle for Jobsに続いて、求人者による求職者管理を楽にする”Hire”というアプリをリリースおり、求人市場に意欲的な姿勢をうかがうことができます。 https://www.blog.google/products/g-suite/google-introduces-hire-new-recruiting-app-integrates-g-suite/

Googleが求人・人材分野でどのように展開しどこへ行こうとしているのか、動向に注目しておく必要があります。

■特集:SEOとは~検索エンジンとSEO対策の変遷からGoogleの検索シェア獲得までの道程

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